[2023.11.03] Starlinkが損益分岐点を突破
・今週の宇宙ビジネスニュース
・資金調達/M&Aニュース
・イベント情報
・編集後記
こんにちは。
10/30(月)に表参道のカフェにて、宇宙ビジネスのイベントに登壇させていただきました。国内外の宇宙ビジネスのトレンドだけではなく、SpaceXの開発哲学や卒業についてなど色々な観点でお話しさせていただきました。お忙しい中、読者の方にもイベントにご参加いただき、誠にありがとうございました。
次回も12月中にイベントを企画しておりますので、詳細が決まり次第ニュースレターでも告知させていただきます。
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📰今週の宇宙ビジネスニュース
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中国のロケットスタートアップiSpaceが酒泉衛星発射センターで再利用可能なロケットステージの垂直離陸・着陸実験を行い、高度178mまで上昇した後、安全に着陸することに成功しました。今回の試験成功により、SpaceXの再利用型ロケットFalcon 9に対する中国の宇宙開発の大きな進歩を見せることができました。2025年の打ち上げに向け、全長13.4mの再利用可能型ロケットHyperbola-3の開発を進めていきます。
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デルタ航空が衛星通信サービスを手掛けるHughes Network Systemsと、400機以上の航空機にHughesの衛星インターネットサービスに接続できるアンテナを搭載する提携を発表しました。HughesのアンテナはLEOとGEOの通信衛星との接続が可能で、航空会社にサービスを提供するためにOneWebとも販売契約を締結しています。
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月面着陸機を開発するIntuitive Machinesが、同社初の月着陸ミッションIM-1の打ち上げをSpaceXとの打ち上げの兼ね合いにより、2023年11月から2024年1月に延期したことを発表しました。IM-1はNASAの商業月面輸送サービスCLPSの一環で打ち上げられ、他の機関の貨物だけではなく、NASAの5つのペイロードを月面に輸送します。
💰資金調達・M&Aニュース
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フィンランドのハイパースペクトルセンサーを搭載した人工衛星を開発するKuva Spaceが、シリーズAラウンドで既存株主のVoima VenturesやNordic Foodtech VC、Earth VCなどから1,760万ドルの資金調達を実施しました。今回の調達資金は、コンステレーション構築に向けた人工衛星の開発や採用活動に充てられます。
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携帯電話を利用することでGPSの精度を劇的に改善する技術開発を行うZephrが、シードラウンドでSpace CapitalとFirst Spark Venturesから350万ドルの資金調達を実施しました。
🚀イベント情報
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2023年12月8日(金):JAXA SDGsシンポジウム(詳細)
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2024年1月18日(金)-19日(金):令和5年度 宇宙輸送シンポジウム(詳細)
✏️編集後記
今週のビッグニュースは、やはり最初に紹介したStartlinkの損益分岐点突破についてのニュースです。Starlink単体でIPOするという噂もある他、SpaceXの大きな収益ポイントとなっている点など、今後もStarlinkの動向には目が離せません。
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