[2024.1.19] アストロスケール、燃料補給用衛星のコンセプトを発表
・今週の宇宙ビジネスニュース
・資金調達/M&Aニュース
・イベント情報
・編集後記
こんにちは。
JAXAが開発した月面着陸実証機「SLIM」が、いよいよ20日(土)午前0時から日本初の月面着陸に挑みます。実証機にはタカラトミーが開発した「SORA-Q」を含む2機を含む小型ロボットも搭載されており、ロボットの月面での実験も楽しみです。
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📰今週の宇宙ビジネスニュース
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宇宙ごみ除去事業を手掛けるAstroscaleが開発する、燃料補給用宇宙船のコンセプトを明らかにしました。昨年米国宇宙軍から約38億円で燃料補給用衛星の設計を受託し、2026年までにプロトタイプAPS-Rを納入する予定で、燃料補給ポートを開発するOrbit Fabと協力して、現在開発を進めています。宇宙船の詳細はこちらに記載されています。
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SpaceX共同創業者のTom Mullerが手掛ける、軌道間輸送機(OTV)を開発するImpulse Spaceが衛星を静止軌道等に送り届けるための大型OTV「Helios」の設計仕様を発表しました。5tを超えるペイロードをLEOからGEOまで24時間以内に移送できる設計となっており、2026年初めに実証機を打ち上げることを目標としています。
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米国の月面着陸機メーカーAstroboticが今年頭に打ち上げた、同社初の月面着陸機「Peregrine」はデブリになることなく、南太平洋上に落下したことを明らかにしました。タンクからの推進剤漏れにより月面着陸は叶わなかったものの、搭載していたペイロードに電力を供給し、多くを作動させることに成功しました。Peregrineには、アストロスケールが開発した、ポカリスエットの粉末が入っているカプセルも搭載されていました。
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宇宙特化のベンチャーキャピタル、Space Capitalの最新レポートによると、金利の上昇や宇宙スタートアップで新規上場した企業の収益悪化により、2023年の宇宙スタートアップへの投資額は179億ドルと、2022年と比較して25%も減少しました。しかし、ロケットなど宇宙開発のインフラとなるサービスへの投資は30%増加していました。
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民間宇宙ステーションを開発するAxiom Spaceの、3回目のISSへの有人ミッションの打ち上げがSpaceXのFalcon 9で行われました。NASA元宇宙飛行士をはじめとする、4人の宇宙飛行士が搭乗し、ISSでバイオ実験や教育活動などを行います。
💰資金調達・M&Aニュース
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東京大学発、AI・宇宙ベンチャーのLocationMind株式会社が、シリーズBラウンドで東京カンテイやみやこキャピタル、みずほ銀行、りそな銀行、商工組合中央金庫から、デット10億円を含む、総額18億円の資金調達を実施しました。衛星データやGNSS端末を用いた宇宙事業を展開しており、衛星データ分野では衛星画像×船舶・トラックデータによる港湾物流のデジタル化促進サービスの開発・実証などを行っています。
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ニューヨークに拠点を置く、ロケット用スパイクエンジンを開発するRocketStarは、シードラウンドで200万ドルの資金調達を実施しました。同社は小型衛星用の電気推進機を開発するMiles Spaceを買収しています。
🚀イベント情報
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2024年1月26日(金):🇯🇵 / 令和5年度 北九州未来創造セミナー (詳細)
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2024年2月11日(日):🇯🇵 / 2023年度 内之浦宇宙空間観測所 施設特別公開 (詳細)
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2024年2月15日(木):🇺🇸 / LA Space Industry Happy Hour🚀 (詳細)
✏️編集後記
ニュースレターの登録者も200名を突破したこともあり、近日中にイベントを開催することを企画しています。続報はまたニュースレターでお知らせしますので、お楽しみに!
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