[2024.1.4] Rocket Lab、米国政府から約5億ドルの契約を受注

宇宙業界に関心のあるビジネスパーソン向けに、1週間に起きた宇宙ビジネスのニュースや宇宙ベンチャーの資金調達情報、イベント情報を発信しています。
・今週の宇宙ビジネスニュース
・資金調達/M&Aニュース
・イベント情報
・編集後記
Orbits編集部 2024.01.05
誰でも

あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いいたします。

今回が、2024年初のニュースレター配信となります。今年も昨年と変わらず、世界中の宇宙ビジネスニュースを配信していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

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📰今週の宇宙ビジネスニュース

  • 米国ロケットメーカーRocket Labが、米国政府向けに18機の衛星を製造する5億1,500万ドルの契約を獲得しました。Space Newsによると顧客は米国宇宙開発庁SDAと言われており、地球低軌道上の18機の軍事用通信衛星コンステレーションを構築する予定です。Rocket Labでは小型衛星用ロケットの他にも、衛星バスシステムPhotonの提供もしており、防衛産業向けの子会社も設立しています。

  • 米国ロケットメーカーFirefly Aerospaceが、2023年12月22日に打ち上げたロケットの上段部分に異常があり、ロッキードマーチンが開発した通信技術実証のための人工衛星が誤った軌道に投入されたことを発表しました。今回使用されたALPHAロケットは、2024年には最低4回、2025年には6回の打ち上げを予定しています。

  • イーロンマスクがX上でのライブ配信で、衛星通信サービスStarlinkを今のところ上場させる計画はないことを明らかにしました。これまで上場させるというニュースはしばしば報道されていたものの、同氏は極めて安定した収益を得られるようになるまでは上場する価値はないとも話しています。

  • 小型衛星メーカーTerran Orbitalが、低軌道衛星によるP2P通信サービスを提供する Rivada Space Networksから、300機の衛星製造という大規模契約のマイルストーン払いを受けました。2023年初頭の契約発表によると、契約総額は24億ドルにも及びます。

  • 宇宙領域にも積極的に投資する、アーリーステージのハードウェアスタートアップに投資するCountdown Capitalが、2024年3月末で閉鎖することを発表しました。これまで宇宙産業向け部品工場を経営するHadrianや大型衛星バスシステムを開発するK2 Spaceなどに投資してきたものの、資本力の限界や競争激化により、閉鎖することとなりました。TechCrunchによると、同社はAmerican Dynamismを掲げるa16zよりも、早くにAmerican Dynamismを掲げてきた最大かつ最も有名なファンドでした。

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💰資金調達・M&Aニュース

  • 衛星データ解析サービスを提供する、株式会社New Space Intelligenceが株式会社三菱総合研究所と事業連携を開始し、同社から資金調達を実施しました。New Space Intelligenceの衛星データ解析技術を活用し、三菱総合研究所の国内外のインフラ監視サービス開発や提供を協力して取り組みます。

  • 衛星データを活用した違法船などの分析サービスを提供するSynMaxが、SkyFi創業者のBill Perkins氏をリード投資家として、Palantir共同創業者のAlex Moore氏やSynMaxの顧客から、1,300万ドルの資金調達を実施しました。今回の調達資金は、エネルギー業界での新規顧客の開拓に充てられます。

  • 再突入カプセルによる宇宙空間での製造・研究サービスを開発する、オランダのA-SpaXがシードラウンドで資金調達を実施しました。

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🚀イベント情報

  • 2024年1月18日(木)・19日(金):🇳🇱 / ESA Annual Conference on Commercialisation in Space Exploration (詳細)

  • 2024年1月23日(火):🇯🇵 / 【1/23開催】第53回NEDOピッチ(宇宙 ver.)~スタートアップが創るフロンティアビジネス~ (詳細)

  • 2024年1月29日(月):🇺🇸 / GSA Spaceport Summit (詳細)

  • 2024年2月6日(火):🇺🇸 / Space Situational Awareness Workshop (詳細)

  • 2024年2月6日(火):🇺🇸 / SmallSat Symposium 2024 (詳細)

  • 2024年3月11日(月)〜15日(金):🇯🇵 / 天文学会・2024年春季年会 (詳細)

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✏️編集後記

今回から読者の方からのご要望もあり、日本に限らず、海外の宇宙関連のイベントについてもまとめております。

読者の皆様のご要望に少しでも添えるようニュースレターをアップグレードしていきたいと考えておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

ニュースレターの感想やご要望、Xでの紹介など大歓迎です。ニュースレターを書き続ける励みになりますので、皆様からのコメントお待ちしております。お問い合わせフォームはこちら。

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