[2023.12.08] GITAIが月面プロジェクトに採択
・今週の宇宙ビジネスニュース
・資金調達/M&Aニュース
・イベント情報
・編集後記
こんにちは。
今週は福岡発、小型SAR衛星を開発するQPS研究所が東証グロースへ上場されました!関係者の皆様、本当におめでとうございます。ispaceに次ぐ宇宙スタートアップの上場となり、今後も引き続き事業展開が楽しみです。
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📰今週の宇宙ビジネスニュース
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米国DARPAが月面開発に向け、日本人創業者率いる宇宙ロボットスタートアップGITAIやSpaceX、BlueOrigin等を含む14社を月面アーキテクチャ能力調査LunA-10に採択しました。採択企業は月面における物流や建設、通信等に関わる技術開発を行います。GITAIは月面基地や宇宙ステーションなどの建設を支援するロボットを開発予定です。
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Amazonが、衛星ブロードバンドサービスProject Kuiperの通信衛星の3回分の打ち上げ契約を、SpaceXと締結しました。SpaceXが手掛けるStarlinkと競合となるためこれまで打ち上げはしてきませんでしたが、株主からの圧力もあ利、今回の契約締結に至りました。Falcon 9での打ち上げは2025年半ばから行われる予定です。
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Virgin Group創業者リチャード・ブランソンは、今後宇宙旅行サービスを手掛けるVirgin Galacticへは資金提供をしないと述べました。その他にも大型宇宙旅客機の開発資金を確保するため、人員削減や来月からは一般人向けの宇宙旅行サービスの運行も停止する予定です。
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オーストラリアの宇宙状況把握サービスを提供するHEO ROBOTICSが、ワシントンDCに米国オフィスを開設することを発表しました。Axel Spaceなどパートナー企業の衛星に搭載されているセンサーで取得したデータを収集し、軌道上情報を提供するソフトウェアサービスを提供しています。
💰資金調達・M&Aニュース
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宇宙空間の物体や活動の観測データをリアルタイムで届けるOur Skyが、シードラウンドでOceans VenturesやVenrex Investment Management、Marlinspike Partners、Embedded Ventures、Upfront Venturesから950万ドルの資金調達を実施しました。今回の調達資金は、観測データを処理するソフトウェアの開発に充てられます。
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カナダの宇宙状況監視サービス(SSA)を手掛けるNorthStar Earth and Spaceが、シリーズDラウンドでTelesystem Space Inc.やケベック州政府、ルクセンブルク未来基金から1,470万ドルの資金調達を実施しました。軌道上の物体を観測する衛星コンステレーションの構築を目指しており、今回の調達資金は2024年頭の打ち上げ資金とその後の運用費に充てられます。
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半導体センサーベース顕微観察技術MIDを活用した宇宙バイオ実験サービスを展開する株式会社IDDKが、プレシリーズAラウンド1stクローズで宇宙フロンティア投資事業有限責任組合とSamurai Incubate Fund7号投資事業有限責任組合から、2.4億円の資金調達を実施しました。今回の調達資金は、次世代MIDの開発や体制強化に充てられます。
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高高度ガス気球や気密キャビンの開発を行う株式会社岩谷技研が、4億円の資金調達を実施しました。
🚀イベント情報
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2023年11月1日(水)〜12月17日(日):「気候変動2023 -気候変動を知る、考える-」展(詳細)
✏️編集後記
今週は宇宙ロボットを開発する日本初の宇宙スタートアップGITAIが、国内外で大きく取り上げられました。創業者の中ノ瀬氏も米国永住権を取得し、米国に本社移転、更なる米国市場への拡大を目指していくことを目指しており、今後の展開が楽しみです。
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