🇨🇳中国の宇宙産業の台頭 (2023/7/14)
・今週のニュース
・今週の資金調達ニュース
・イベント情報
おはようございます。
今日のニュースレターでは、アメリカや日本だけではなく、中国の宇宙産業のニュースについても紹介してみました。
今回から国内で開催される宇宙ビジネスのイベントについてもまとめています。より宇宙ビジネスに足を踏み込みたい方は、ぜひイベントにも参加してみてください。
まだニュースレターに登録していない方は、こちらからご登録ください。毎週金曜日に1週間で起こった宇宙業界のニュースについて配信しております。
📰今週のニュース
-
小型衛星によるブロードバンドサービスを提供するAstranisが、フィリピン国内専用の通信サービスを提供することを発表しました。これにより、現地のサービスプロバイダーOrbits Corpを通して最大200万人がインターネットに接続できるようになります。
-
宇宙関連企業の持ち株会社Voyager Spaceが、小型衛星の打ち上げ機会の提供や宇宙関連部品の使用についてインド宇宙研究機関ISROの商業部門NSILとMOUを締結しました。インドはPSLVロケット(極軌道打ち上げロケット)やSSLV(小型衛星打ち上げロケット)を保有しており、Voyagerの顧客に小型衛星の打ち上げ機会を提供することを目指します。
-
中国の民間ロケットベンチャーLand Spaceが、7月11日メタン燃料ロケット「朱雀2号」の打ち上げを行い、メタン燃料ロケットとして世界で初めて軌道到達に成功しました。同社はこれまでSequoia ChinaやLightspeed China Partnersなどからこれまで約470億円の資金調達を実施しており、中国で最も資金力のある宇宙ベンチャーと呼ばれています。
-
小型衛星による宇宙実験サービスを提供する株式会社ElevatonSpaceが、実際に宇宙ビジネスを行う事業会社として業界初「宇宙ビジネスに関する法人研修サービス」の提供を開始しました。法人向けに宇宙ビジネスに関する勉強会やワークショップ、宇宙ビジネスへの参入支援を行います。
-
ソフトバンクが、2023年9月下旬から企業や自治体向けに衛星ブロードバンドインターネットサービス「Starlink Business」を提供することを発表しました。Starlinkの認定再販事業者として、陸上や海上に関わらず、毎月50GBから衛星ブロードバンドインターネットを利用するサービスを提供します。
💰今週の資金調達ニュース
-
米国ロケットベンチャーAstraが、自社株の売却により最大6,500万ドルの資金調達を計画していることを発表しました。今回の調達資金は、600kgの物資を搭載できるRocket 4の開発と宇宙船用電気推進システムの開発などに充てられます。
-
中国ロケットベンチャーSpace Pioneerが、中国国際金融(CICC)やCCB InternationalなどからシリーズCラウンドで資金調達(調達額不明)を実施しました。今回の調達資金は、液体燃料ロケット「天龍3号」の開発や、打ち上げ施設の建設に充てられます。
-
米国で宇宙用推進システムを開発するBenchmark Space Systemsが、シリーズBラウンドで3,300万ドルの資金調達を実施しました。同社は小型衛星用の電気推進システムや化学推進システム、ハイブリッド推進システムを開発しており、軌道上の衛星の燃料補給サービスを提供するOrbit Fabを始めとした数社と契約を締結しています。
-
月面探査YAOKIを開発する株式会社ダイモンが、ケップルキャピタルからのエクイティファイナンスと、複数の金融機関からの融資により、プレシリーズAラウンドで約1億4,000万円の資金調達を実施しました。2023年秋以降の米国Intuitive Machines($LUNR)の月面着陸船で月面運用を行うことを目指し、今回の調達資金は更なる月面探査の技術開発に充てられます。
🚀イベント情報:
ニュースレターの感想やご要望、Twitterでの紹介など大歓迎です。ニュースレターを書き続ける励みになりますので、皆様からのコメントお待ちしております。お問い合わせはこちらまで。
Orbitsでは宇宙業界に関心のあるビジネスパーソン向けに、宇宙ビジネスのニュースを毎週金曜日に配信しています。まだニュースレターを登録されていない方は、ぜひ以下のボタンからご登録ください!
すでに登録済みの方は こちら