ispaceが新型月面ランダーを発表(2023/10/6)

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• 月面輸送事業を手掛けるispace U.S.が、米国コロラド州デンバーに新しく米国本社を開設し、新たに新型月面ランダーAPEX1.0を開発していることを発表しました。APEX1.0は、月面に最大300kgのペイロード搭載可能で、月面の裏側や表側、極域などにも輸送ができるようになりました。同社はNASAの商業月面輸送サービスCLPSにも採択されており、最初の打ち上げを2026年に予定しています。

• 米連邦通信委員会FCCが、静止軌道上の人工衛星EchoStar-7を除去しなかったとして、米国衛星放送サービスを展開するDish Networkに15万ドルの罰金を課すことを発表しました。今回はFCCが宇宙ゴミに関する規則を執行した初めての例であり、罰金以外にもDish Networkが衛星内の推進剤の貯蔵量の追跡方法や運用中の衛星などについて、宇宙ゴミの安全対策を再検討することに同意しました。
  

• 民間宇宙ステーションの開発を目指すAxiom Spaceが、ファッションブランドPRADAと有人月面着陸ミッション「アルテミスIIIミッション」用の船外宇宙服を共同開発することを発表しました。PRADA側はAxiom Spaceを提携し、月面や宇宙環境から人間を保護するための素材やソリューションの開発を行い、2025年に実際に月面着陸ミッションで使用されることを目指します。

• 英国宇宙庁が、国家宇宙イノベーションプログラムNSIPを通して、初期段階の宇宙開発プロジェクトに7,900万ドルの投資を行うことを発表しました。2020年に同プログラムを開始して以来、熱データ観測衛星SatVuや宇宙空間製造サービスSpace Forgeなどの企業に対して、これまで3,050万ドルの資金を提供しています。

• Northrop Grummanが、Voyager Spaceが主導する民間宇宙ステーションStarLab開発プロジェクトに参画することを発表しました。Northropは自社の無人補給船Cygnus用完全自律型ドッキングシステムの開発部分で協力する予定で、その他にもエンジニアリング設計サービスの提供もしていきます。

• 「水」を推進剤とした小型衛星用推進機を開発する東大初宇宙スタートアップ、Pale BlueがシリーズBラウンド・ファーストクローズで三井住友海上キャピタルとインキュベイトファンドから、銀行借り入れを含めて約10億円の資金調達を実施しました。今回の調達資金は、量産に向けて製造部門の人員を増強し生産拠点の立ち上げに充てられます。
  

• 超音速ジェット戦闘機スターファイターF104による空中発射サービスを手掛ける、Starfighters Spaceが、シードラウンドで130万ドルの資金調達を発表しました。
  

• 衛星バスなど宇宙空間のインフラサービスを提供するMomentusが、NASDAQのルールに基づき、400万ドル分の特定株式を機関投資家に売却することを発表しました。

• 2023年10月25日(水)：クロスユー主催イベント「日本の中央省庁による宇宙政策の今と未来」(詳細)

• 2023年11月28日(火)：UNISEC SPACE JOB FAIR(詳細)

• 2023年12月11日(月)-12日(火)：令和5年度 宇宙航行の力学シンポジウム(詳細)

• 2023年12月18日(月)：第38回 宇宙構造・材料シンポジウム(詳細)

今週は個人的にFCCが宇宙ゴミ除去に関して、実際に企業に規制をかけ始めたののがハイライトでした。Astroscaleのような、宇宙ゴミ除去のサービスと宇宙機メーカーが提携が加速していくのではと思っています。

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